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売れないカレンダー

  日付が師走に変わると、いよいよ新しいカレンダーの用意だ。北京もカレンダー商戦真っ盛り。しかし、今年のカレンダー市場にはちょっと異変が起きている。地元紙の報道によると、 ここ数年売れ行きが低迷している壁掛けカレンダーには回復基調が見えず、ついに氷河期を迎えたという。


  壁掛けカレンダーにも全盛期の時代があった。十数年ほど前はとても重宝され、「単位」(日本語で「職場」ていどの意味)でお正月用品として配給されたり、贈り物としても利用された。また、カレンダーとしての役割のほか、インテリアとしてリビングの壁に飾られたり、硬くて光沢感のある紙が教科書のカバーにリサイクルされたりもした。一枚のカレンダーが十二分に活用されるほどの人気ぶりだった。


  では、壁掛けカレンダーはなぜ人気がなくなったのか。カレンダー売り場を覗くと、卓上カレンダー、デジタルカレンダーが人気を博していることがわかった。


  壁掛けカレンダーの店頭価格は平均して十数元。いまやビジネスランチ一食分と変わらない金額で、当然、高い贈り物ではなくなった。
  クライアントに会社の名入れカレンダーを配っていた企業にも変化が見られる。「カレンダーの配布には宣伝効果があったが、インターネットの普及でPRのツールが増えた」(広報担当)、「かさばる壁掛けタイプよりデスクやいろんな場所における卓上タイプが持ち運び易いし、喜ばれる」(保険会社外勤)との声も聞こえてくる。


  売り場では、カレンダー、ペンケース、時計がセットになっている商品が多く、コンパクトさと機能性が人気を得ている。また、素材も紙のほか、木材、革、樹脂と多様で、家庭の書斎や会社のデスクなど、どのような部屋にも対応できるほどラインアップは充実している。


  「リビングの壁にカレンダーではなく油絵を飾るのがいまの流行りだよ」と北京の画廊で働く友人が言う。そういえば、前に借りたマンションにも家具、家電と一緒に油絵が数枚ついていた。


  消費者の嗜好が変わることは仕方ないことだが、これでは困ってしまうのが壁掛けカレンダーを作る業者。「12月31日になると在庫が紙くずになってしまう」と嘆く業者の傍らで、まさにその「紙くず」を生かして、一日一枚を破いて紙くずとして捨てる日めくりカレンダーの新企画に励む業者がいる。


  彼らによると、壁掛けカレンダーの流行の前には、日めくりカレンダーが主役を飾っていたのだという。「若者がデジタル商品を好むように、年配者は紙でできた商品に懐かしさを覚えるはず」とか。さて、あなたはどっち?

by mybeijing | 2005-12-20 21:51 | 北京的世界

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